はじめての看護実習スタート!
看護学生が初日におさえておきたい準備と心構え
【チェックリスト付き】
✨看護実習初日、ドキドキとわくわくが入り混じる気持ち、とてもよくわかります。初めての現場で何をしたらいいのか、先生や患者さんとのコミュニケーションは上手くいくのか、沢山の不安があるかと思います。でも大丈夫、みんな最初は同じ気持ちです。この記事では、看護実習初日に備えて知っておくと心強い、基本的な準備と心構えを紹介します。一緒に、一歩一歩、不安を確かな自信に変えていきましょう。
実習初日は、新しい環境に慣れるために、自分が実習する場所について詳しく知ることから始めてみましょう。
実習初日に全てを学ぶ必要はありません。小さな成功を積み重ねましょう。達成できそうな目標を設定してください。小さな成功は自信につながり、次第に大きな成果へと繋がっていきます。
実習初日は、自己紹介と挨拶がとても大切です。名札をしっかりと身につけ、笑顔で積極的に挨拶をしましょう。これだけで、あなたに対する印象が良くなります。
まずは周りをよく観察し、実習先での仕事の流れや患者さんの様子、看護師さんらのコミュニケーションスタイルを学びましょう。
新しい情報は次々とやってきます。メモを取る習慣をつけることで、後で振り返ったり、学んだことを定着させたりするのに役立ちます。
知らないことがあれば、積極的に質問しましょう。質問は学ぶ意欲を示すものであり、あなたの看護師になる意識を高めることにもつながります。
心を落ち着かせ、一日一日を自信を持って迎えるためには、しっかりとした準備が欠かせません。
□ ユニフォーム(ある場合はきちんとアイロンをかけて準備)
□ ペンとメモ帳(覚えるべきことをメモするために)
□ ナースウォッチ(時刻を確認するのに役立ちます)
□ 履きやすいシューズ(長時間立ち仕事に耐えられるもの)
□ 必要な医療器具(聴診器など、指定されている場合)
□ 実習要項(実習で学ぶべきこと、スケジュールを確認するために必要です。)
□ 指導担当者の名前やチームメンバー(スムーズなコミュニケーションのために覚えてきましょう。)
□ 施設の規則やガイドライン(事前に提供されている場合はしっかりと読んでおきます。)
□ 施設の地図(あれば迷わずに済みます。)
□ 緊急連絡先(何かあったときのために)
臨床実習は、看護学生にとって理論と実践の橋渡しをする貴重な機会です。しかし、初日から臨床現場のルールとマナーを理解し、適切に行動することは容易ではありません。以下は、スムーズな実習スタートのために押さえておくべきポイントです。
時間を守り、遅刻や早退を避ける。遅刻や早退はやむを得ない場合を除いて、事前に適切な通知を行います。
ユニフォームは常に清潔に保ち、衛生に気を配ります。
1. ユニフォーム
□ ユニフォームは洗濯済みでシワがないか。
□ ユニフォームのポケットに必要な道具(ペン、メモ帳、スケジュール帳など)はそろっているか。
2. 身だしなみ
□ 髪型は適切か。
□ アクセサリーは最小限に抑えられているか(実習規定に基づく)。
3. 靴・靴下
□ 靴は清潔で快適か(実習中長時間立つことを考慮する)。
□ 靴下は無地で清潔か。
4. 個人的な準備
□ メイクは適切か。
□ 香水はつけていないか(病院内では香水をつけないのが一般的)。
看護実習の初日は、多くの新しい人々との出会いの日でもあります。ここでは、先輩看護師、指導者、そして何よりも大切な患者さんとのコミュニケーションの取り方と、信頼関係を築くための初歩的なステップを見ていきましょう。
コミュニケーションは看護の根幹をなすスキルの一つです。初日からこれらのポイントを心に留めておくことで、スムーズなスタートが切れるでしょう。
1. 尊敬の姿勢を保つ
先輩看護師や他の医療スタッフに敬意を表し、礼儀正しく接します。
2. 簡潔なコミュニケーション
連絡や報告は明確に、誤解のないように行います。
3. 積極的な態度
実習での学びを実りあるものにするために、主体的に行動し、必要な情報を積極的に求めたり、わからなければ適切なタイミングで助けを求めたりしましょう。実習先のスタッフからも信頼を得られます。
1. 共感を示す
患者さんの感情に寄り添い、理解を示すことで信頼関係を築きます。
2. 簡潔かつ明瞭に説明する
医療用語を避け、患者さんが理解しやすい言葉を使います。
3. 患者さんの意見を尊重
患者さんの考えや意見に耳を傾け、それを尊重します。
4. 落ち着いた態度
不安や恐怖を感じている患者さんに対して、安心感を与える落ち着いた態度で接します。
これらのポイントを意識することで、スタッフや患者さんとの信頼関係を築き、実習初日からポジティブな印象を残すことができます。
1. 正直に伝える
たとえ失敗をしてしまったとしても、正直に報告し、責任を持つ姿勢を見せることで信頼を築きます。
2. 責任感を示す
任されたタスクに対して一生懸命取り組み、チームの一員としての責任感を示します。
1. 一貫した態度
患者さんに対して一貫した態度とケアを提供することで、安定した信頼関係を築きます。
2. 時間を割く
患者さんとのコミュニケーションに時間をかけることで、信頼関係が深まります。
3. 感情の認識
患者さんの感情を認識し、共感することで、患者さんの気持ちに寄り添います。
4. 落ち着いた態度
患者さん一人ひとりのニーズや文化的背景を理解し、個々に合わせたケアを提供します。
患者さんのプライバシーは、看護の現場で最も大切にしなければならないことの一つです。患者さんとの信頼関係を築くためにも、プライバシーを守り、尊重することは不可欠です。下記のチェックリストは基本原則をまとめています。
1. 教育と規則
学校や施設が定める秘密保持に関する規則やガイドラインをしっかり理解します。
2. 日々の会話に気をつける
患者さんとの会話はプライベートな場所で行い、必要な情報のみを共有します。
3. 文書の安全保管
患者情報を含む文書や記録は、安全な場所に保管します。
4. デジタルセキュリティ
電子メールやデータベースを扱う際は、セキュリティ規則を遵守します。
実習は学びと成長の機会ですが、同時に体力的・精神的にも負担が大きいものです。だからこそ、あなた自身の健康を管理し、適切なケアを行うことが非常に大切です。
1. 十分な睡眠の確保
疲労回復と集中力の維持には、質の良い睡眠が不可欠です。
2. 栄養バランスの取れた食事
バランスの取れた食事を心がけ、一日を通じてエネルギーを維持しましょう。
3. 定期的な運動
適度な運動は体力の向上だけでなく、ストレス解消にも効果的です。
4. 食あたりや感染症の予防
手洗いや消毒の徹底、食あたりする可能性のある食品は避けます。
5. 健康チェック
熱や風邪の症状がある場合は、早めの対処と休養が大切です。
1. 自己認識の強化
ストレスの兆候(イライラ、疲労感、集中力の低下など)を早期に認識し、自分自身を理解することが大切です。
2. 時間管理の改善
効率的な時間管理により、ストレスを引き起こす要因を減らし、プライベートとのバランスを保ちます。
3. 深呼吸や瞑想
深呼吸や瞑想は心身をリラックスさせ、ストレスレベルを低下させる効果があります。
4. 適切な休憩
実習中に短い休憩を取り、リフレッシュすることで集中力を回復させます。
5. 趣味やリラクゼーション活動
趣味や楽しい活動に時間を割くことで、心をリフレッシュさせることができます。
6. 社会的サポートの活用
家族、友人、同僚とのコミュニケーションを通じて、ストレスを共有し、解消することが重要です。
7. ポジティブなマインド
挑戦や困難を学びや成長の機会と捉え、ポジティブな考え方を保つことがストレス管理に役立ちます。
□ 優先順位の設定( 日々のタスクを緊急性と重要性で評価し、優先順位を決定します。)
□ 計画立てのスキル(週間や月間の計画を立て、実習、学業、私生活のタスクを適切に配分します。)
□ デジタルツールの活用(カレンダーアプリ、タスク管理アプリを使って効率的にスケジュールを管理します。)
□ 適切な目標設定(達成可能な目標を設定し、それを段階的に達成していきます。)
□ 時間泥棒の特定(SNSや無駄なインターネットサーフィンなどの時間泥棒を特定し、これらの活動を制限します。)
□ 定期的に短い休憩を取る(定期的に短い休憩を取ることで、集中力を維持し疲労を防ぎます。)
□ ネガティブな自己会話の避け方(「時間がない」とつい言いたくなってしまいますが、現在のタスクに集中し、次に何をすべきかを考えます。)
看護学生としての実習は、教室で学んだ知識と技術を実践に活かす絶好の機会です。初日はだれでも不安や緊張を感じますが、それは新しい経験の前兆であり、成長への第一歩でもあります。
一日の終わりには、その日の出来事を振り返ってみてください。何ができたか、どんな気持ちだったか、どうすればもっとよくなるかを考えることで、自分自身を見つめ直し、成長を実感できるはずです。実習は時に大変かもしれませんが、そこから得られる経験は、みなさんを素晴らしい看護師にしてくれる貴重な宝物です。一歩ずつ前進していきましょう!
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