保健学講座 1

公衆衛生看護学概論

B5判/248頁/定価3,410円(本体3,100円+税10%)

ISBN:978-4-8392-2188-1

第1版/2022年 01月

 

編集

村嶋 幸代 大分県立看護科学大学理事長・学長

岸 恵美子 東邦大学看護学部長、同大学院研究科長


 公衆衛生看護の概念、活動の対象・場、環境など、活動の基礎を具体的に解説しています。

 公衆衛生看護活動の基盤となる理論・モデルについては、基本的知識の説明にとどまらず、活動するなかで実際に起こり得る場面を想定し、活用できる理論・モデルを探りあてていく思考過程を紹介しています。

 近年、重要性が増している健康危機管理についてはページ数を増やして動向を記述し、今後求められる役割について考えていきます。

 公衆衛生看護活動において必要不可欠な研究については、章のなかで研究との向き合い方について理解を深め、実務者として積極的に研究を活用・実施する保健師を目指します。


執筆者(執筆順)

村嶋 幸代 大分県立看護科学大学理事長・学長

蔭山 正子 大阪大学教授

野村美千江 聖カタリナ大学教授

斉藤恵美子 東京都立大学大学院教授

村山 洋史 東京都健康長寿医療センター研究所研究副部長

成瀬  昻 東京大学大学院特任准教授

今村 晴彦 長野県立大学大学院准教授

石田 千絵 日本赤十字看護大学教授

山下留理子 徳島大学大学院特任教授

井口  理 日本赤十字看護大学准教授

鈴木 良美 東京医科大学教授

大木 幸子 杏林大学教授

山本 則子 東京大学大学院教授

吉岡 京子 東京大学大学院准教授

本田千可子 東京大学大学院助教



目次

第1章 公衆衛生看護とは

 1 公衆衛生看護の発祥

 2 公衆衛生看護の定義

 3 公衆衛生看護の基本理念

 

第2章 公衆衛生看護の歴史

 1 欧米の公衆衛生看護の歴史

 2 日本の公衆衛生看護の歴史

 

第3章 公衆衛生看護の対象と場

 1 公衆衛生看護の対象

 2 公衆衛生看護活動の場と機能

 

第4章 予防の概念と健康に影響する社会的要因

 1 予防の概念と方法

 2 人口構造の変化と健康課題

 3 社会構造・社会情勢の変化と健康課題

 4 疾病構造の変化と健康課題

 5 健康格差と健康の社会的決定要因

 6 環境の変化と健康課題

 

第5章 公衆衛生看護活動の展開

 1 公衆衛生看護活動の根拠法令

 2 公衆衛生看護活動の展開方法

 3 地域包括ケアシステムの構築に向けて

 4 保健師の専門能力

 

第6章 公衆衛生看護活動に活用できる理論・モデル

 1 公衆衛生看護活動と理論・モデル

 2 理論・モデルを活用するまでの思考過程

 3 理論・モデルを組み合わせる

 第7章 健康危機管理

 1 健康危機管理の基本

 2 災害保健活動

 3 感染症の集団発生への保健活動

 4 テロへの対応

 

第8章 国際保健

 1 在留外国人への支援

 2 グローバルな健康課題への取り組み

 3 日本の開発途上国に対する国際協力

 4 文化の異なる人たちと共に活動するうえで必要な概念

 

第9章 公衆衛生看護における倫理

 1 公衆衛生看護と倫理

 2 公衆衛生看護の責務

 3 公衆衛生看護における倫理的問題

 4 公衆衛生看護実践の基盤となる原則

 5 公衆衛生看護における倫理的判断のための方法論

 6 事例をとおして考えてみよう

 

第10章 公衆衛生看護と研究

 1 公衆衛生看護活動と研究

 2 既存の研究を活用する

 3 研究を実施する

 4 研究を共有する

 5 これからの公衆衛生看護活動と研究



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