看護学入門 13

精神看護 第5版

B5判/232頁/定価1,760円(本体1,600円+税10%)

ISBN:978-4-8392-2285-7

第5版/2021年 11月

 

編集

榎本 哲郎 国立国際医療研究センター国府台病院精神科医長



エキスパートの視点から“心のケア”を学べます

 臨床の第一線で活躍する執筆者陣により、准看護師に必要な臨床で求められる知識をまとめています。

 心の“健康”と“不健康”の状態を医学・看護の視点からとらえ、精神に障害をもつ患者の状態の理解を深めます。また、患者にどのようにアプローチしていくのかや看護の役割、考え方をわかりやすく、初学者にも理解しやすくなるよう工夫しています。

 《精神保健》《精神障害者の看護》をまとめた一編構成とすることで、精神看護に必要な知識、患者・症状の理解と対応、必要な制度の活用、地域での考え方、患者やその家族が抱える課題などが一連の流れでみえる学習が可能となっています。

 初学者でも理解できるよう、看護の役割や考え方、患者へのアプローチ方法を丁寧に解説しています。また、心の状態を医学・看護の視点から捉え、患者の状態に対する理解を深めます。

 「入院治療中心から地域生活中心へ」という近年の精神保健医療福祉の動向を受け、「地域における精神科サービス」や「地域精神科リハビリテーション」、「セルフヘルプ運動」など、地域で生活する精神疾患患者を支えるしくみについて詳しく解説しています。

 精神障害者への災害時の対応を追加しました。


執筆者(執筆順)

榎本 哲郎 国立国際医療研究センター国府台病院精神科医長

宇佐美政英 国立国際医療研究センター国府台病院子どものこころ総合診療センター長,児童精神科診療科長

鈴木 美央 千葉大学大学院看護学研究院助教、国立国際医療研究センター国府台病院客員研究員、精神看護専門看護師

中島 亮子 国立国際医療研究センター国府台病院副看護師長

遠竹 華子 医療創生大学葵会柏看護専門学校看護学科専任教員



目次

序章 精神看護のとらえ方

 

第1章 心の健康と発達

 Ⅰ 心の健康とは何か

 Ⅱ 脳の発達

 Ⅲ 遺伝と環境

 Ⅳ 発達段階の課題

 

第2章 心の働きと危機

 Ⅰ 心の不健康と危機状況

 Ⅱ 自我と防衛機制

 Ⅲ ストレスの心身への影響

 Ⅳ 人間関係と心の健康

 Ⅴ 環境と心の健康

 Ⅵ ライフサイクルにおける心の危機

 

第3章 精神障害者の診療

 Ⅰ 精神障害者に関する統計的知識

 Ⅱ 精神障害の原因と種類

 Ⅲ 精神障害の症状と精神状態

 Ⅳ 精神障害の診察と検査

第4章 主な精神障害の治療

 Ⅰ 精神障害治療の考え方

 Ⅱ 各障害の分類と治療

 

第5章 精神障害者の看護

 Ⅰ 精神障害の見方と患者とのコミュニケーション

 Ⅱ 精神障害者看護の基本

 Ⅲ 精神科医療の実際と福祉的視点

 Ⅳ 精神科看護の場とその看護

 Ⅴ 経過と看護

 Ⅵ 症状と看護

 Ⅶ 治療に伴う援助

 Ⅷ 統合失調症患者看護の事例

 

第6章 精神保健福祉の変遷

 Ⅰ 精神医療の歴史

 Ⅱ わが国の精神保健福祉の歴史

 

第7章 精神保健福祉対策

 Ⅰ 精神保健福祉のとらえ方

 Ⅱ 精神保健福祉の資源と施策

 

第8章 精神的健康の保持・増進



関連書籍



 

 

※購入ボタン・書籍画像をクリックすると外部(e-hon)サイトへ移動します。