新体系看護学全書 看護の統合と実践②

災害看護学 第3版

B5判/256頁/定価2,310円(本体2,100円+税10%)

ISBN:978-4-8392-3366-2

第3版/2020年 02月

 

編集

小井土雄一 災害医療センター臨床研究部長,厚生労働省DMAT事務局局長

石井美恵子 国際医療福祉大学大学院保健医療学専攻災害医療分野教授



 東日本大震災の後も福知山線脱線事故平成30年7月豪雨等大規模で様々な種類の災害が起き災害による被害は中長期化・慢性化することがわかってきました。多様化した医療・保健ニーズに対応するため法制度や組織(DPAT:災害派遣精神医療チーム,DHEAT:災害時健康危機管理支援チーム)等が次々と作られるなど支援の枠組みが整備されそれに伴い看護の役割も大きく変化しています。これらを踏まえ全面的かつ大幅に見直しました。

 乳幼児妊産褥婦高齢者知的・身体障害者継続治療が必要な人・医療依存度の高い人在日外国人など「多様化する被災者(要配慮者)への看護」だけでなく被災者支援者(救援者)、遺被災地内支援者へのこころのケアも取り上げています。

 看護基礎教育内で修得すべき事項の共通認識を目的として「到達目標」の設定を試みました。到達目標は教員が学生を評価する際に観察可能な行為動詞を用いて作成していますので学習進度・理解度をはかる目安とすることができます。


目次

序章 災害時の保健医療とは

 Ⅰ 令和の災害医療とは~多職種連携による保健と医療の一元化

 

第1章 災害保健医療の理解

 Ⅰ 災害の理解

 Ⅱ 災害保健医療対応の原則

 Ⅲ 災害と法制度

 Ⅳ 災害時の支援体制,医療体制

 Ⅴ 災害時に設置される様々な施設

 Ⅵ 災害時の倫理原則と課題

 

第2章  超急性期・急性期の災害保健医療と看護実践

 Ⅰ 超急性期・急性期の医療ニーズ

 Ⅱ 超急性期・急性期の災害保健医療と看護実践

 Ⅲ 活動フィールドごとの災害保健医療と看護実践

 

第3章 亜急性期の災害保健医療と看護実践

 Ⅰ 亜急性期の医療ニーズ

 Ⅱ 活動フィールドごとの災害保健医療と看護実践

 

第4章 慢性期の災害保健医療と看護実践

 Ⅰ 慢性期の医療・福祉ニーズ

 Ⅱ 活動のフィールドごとの災害保健医療と看護実践

 

第5章 静穏期の災害保健医療と看護実践

 Ⅰ 静穏期の災害保健医療と看護実践

 Ⅱ 活動のフィールドごとの災害保健医療と看護実践

 第6章 要配慮者への看護

 Ⅰ 要配慮者の救護(CSCAHHH)

 Ⅱ 子ども(小児)への看護

 Ⅲ 妊産褥婦への看護

 Ⅳ 高齢者への看護

 Ⅴ 障害者への看護

 Ⅵ 継続治療の必要な人・医療依存度の高い人への看護

 Ⅶ 在日外国人への看護

 

第7章 災害時のメンタルヘルス

 Ⅰ 被災者のメンタルヘルス

 Ⅱ 遺族のメンタルヘルス

 Ⅲ 支援者のメンタルヘルス

 Ⅳ 被災地内支援者のメンタルヘルス

 

第8章 災害に関連した特殊な医療・看護実践

 Ⅰ 瓦礫の下の医療(CSM)

 Ⅱ CBRNE(シーバーン)への対応

 

第9章 災害時特有の疾病

 Ⅰ 圧挫症候群(クラッシュシンドローム)

 Ⅱ 深部静脈血栓症,肺動脈血栓塞栓症

 Ⅲ 四肢外傷

 Ⅳ 熱傷

 Ⅴ 津波肺

 Ⅵ たこつぼ心筋症

 Ⅶ 爆傷

 

第10章 国際貢献

 Ⅰ 世界における災害保健医療の潮流

 Ⅱ 国際貢献



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